行政書士になるには?条件、手続き、費用をわかりやすくご紹介
行政書士になるための手続きにはどのようなものがあるか?
行政書士を10年以上続けているわたしの受験体験記とともにご紹介します。
行政書士になるには、日本行政書士会連合会への登録が必要
行政書士となる資格を持つ人が行政書士となるためには、日本行政書士会連合会に備える行政書士名簿への登録を受けなければなりません。
行政書士となる資格を持つ人とは
行政書士となる資格を持つ人は、以下のような人です。
- 行政書士試験に合格した人
- 弁護士となる資格を持つ人
- 弁理士となる資格を持つ人
- 公認会計士となる資格を持つ人
- 税理士となる資格を持つ人
- 国または地方公共団体の公務員として行政事務を担当した期間および行政執行法人または特定地方独立行政法人の役員または職員として行政事務に相当する事務を担当した期間が通算して20年以上(学歴が高等学校卒業以上の場合は17年以上)ある人
6番だけ長っ!・・・要は、「公務員などで一定の要件を満たした人」ということだね
2~5番に関しては「ベーベーゼッコウ(弁弁税公)」とおぼえたよ!※おそらく嫌いな相手に言う言葉だと思われる
実際、どんな人が行政書士になってるの?⇒もっとも多いのは、試験合格者
わたしが見てる感じでは、1番の行政書士試験に合格して行政書士になる人がもっとも多いと思います。
わたしもそうです。
あとは、税理士の方が行政書士登録する場合や、公務員やってた方が行政書士になる場合などもちょくちょく見ます。
欠格事由に該当する場合は行政書士になれない
上記の資格を持つ人でも、欠格事由に該当する場合(未成年者など)は、行政書士になることができませんので注意しましょう。
欠格事由について、くわしくは「日本行政書士会連合会」のホームページを見てね
行政書士名簿への登録手続き
日本行政書士会連合会に備える行政書士名簿に登録されるには、事務所を設けようとする都道府県にある行政書士会を経由して、日本行政書士会連合会に対して登録の申請をしなければなりません。
登録手続きは、事務所を設けようとする都道府県にある行政書士会に対して行うよ
登録手続きをすると、自動的に、事務所を設けようとする都道府県にある行政書士会に入会することになるよ
登録、入会手続きの流れ(富山県の場合)
富山県での登録、入会手続きの流れは、以下のようになります。
※2023年7月時点の情報
※日本行政書士会連合会に書類が届いてから約1ヶ月以内に登録通知がある予定
登録、入会にかかる費用(富山県の場合)
富山県の場合、登録、入会には、以下のような費用がかかります。
※2023年7月時点の情報
登録申請の際に支払うもの
- 登録手数料 25,000円
- 登録免許税(収入印紙30,000円を1枚)
入会手続きの際に支払うもの
- 入会金 250,000円
- 会費(年額) 66,000円(4月~翌年3月)
※年の途中で入会した場合は5,500円×月数 - 日本行政書士政治連盟会費(年額)5,000円
※年の途中で入会しても同額 - その他(支部会費など)
行政書士になるだけでも結構お金がかかりますね。
「行政書士開業前に半年間程度の生活費は確保しておきましょう」と下記ページで書きましたが、上記のお金も含めて事前にためておかなければなりませんね。
わたしの受験体験記「わたしはこうして行政書士試験に合格しました」
結論から申し上げますと、わたしは独学で約1年間勉強することによって、行政書士試験に合格することができました。
受けた年度は、平成16年度の試験(平成16年10月24日実施)です。
- 受験者数 78,683人
- 合格者数 4,196人
- 合格率 5.33%
いや~なつかしいですね。試験受けて以来です、見たの。
わたしは平成15年10月頃から約1年間、独学で勉強をがんばり、平成16年度の試験になんとか一発合格できました。
ちなみに、わたしはそれまで法律の勉強は一切したことがありませんでした。
勉強のやり方には、主に以下の3つのやり方があると思います。
- どこかの教室に通って勉強
- ユーキャンなどの通信講座
- 独学
わたしは独学を選びました。
どこかに通って勉強するのは手間もお金も移動時間もかかって面倒くさい、ってわたしは思ってしまう・・・独学ならお金もいちばん安く済むし・・・
選んだテキストは「LEC東京リーガルマインド」の『出る順行政書士』シリーズでした。「初歩の初歩」からはじまり、「入門編」「法令編」「一般教養編」などへと読み進んでいきました。
これ▼、実際わたしが使っていたテキストです。
わたしは基本的に見て覚えるタイプ(書くと手が疲れるし時間がかかる)ですので、繰り返し何度も見て(読んで)おりました。
わたしは基本、見て覚えるタイプ
あわせて、過去問なども繰り返し解いていたと思います(こちらはノートなどに書いて)。
勉強をはじめた当初は無職で、彼女(のちに奥さん)の実家暮らし、ハローワークを通した職業訓練校に通っているときでした。
なので、時間はありましたし、途中からは職業訓練校にもあまり行かなくなりましたので、勉強に費やす時間は結構確保できておりました。
日中は、たまに職業訓練校に通い、それ以外は黒部市にある「国際文化センター コラーレ」という公共施設の図書館に通い、ひたすら行政書士試験に向けて勉強しておりました。
そのような生活が平成15年12月末日まで続きました(職業訓練校修了)。
年が明けて平成16年1月。
年が明けてからは仕事を開始!
いずれ行政書士になるつもりでいたので、1月から派遣社員として働く道を選びました。そうすれば、基本的には残業がなく、定時に家に帰ることができます。そのようにして、勉強する時間を確保することにしました。
1月は、彼女の実家から勤務地(富山市)までが遠かったので、片道1時間半ぐらいかかっておりました。
冬なので雪道も大変でしたし。
なので、1月の1ヶ月間はあまり勉強できていなかったと思います。
2月からは勤務地近くの雇用促進住宅というところに引っ越しましたので、会社に通う分にはずいぶん楽になりました。
間取りは2DK。奥さん(ちょうど2月から)と2人暮らし。
朝9時から夕方(5時半か6時)まで大手空調機器メーカーで働き、家に帰ってからは、一室の一角につくった勉強コーナーで、毎日2~3時間は勉強していたと思います。
仕事に勉強に、毎日、よく頑張っていたな~
そんな生活を試験前日の平成16年10月23日まで続けました。
そして、いよいよ明日、試験日。
そんなとき、あることが起きました。
「新潟県中越地震」 平成16年10月23日 17時56分 発生。
最大震度7。マグニチュード6.8。
富山も結構揺れたよ~
幸い富山県はほとんど影響がなかったと思いますが、試験前日のことだったのでよく覚えております。
被害にあわれた地域の方はさぞ大変だったことでしょう。
そんなこんなで、翌日の平成16年10月24日に富山大学で試験を受けたのでした。
試験直後、あまり自信がなかったのか、しばらく呆然としていた記憶があります。
後日、インターネットカフェで(当時は家にネット環境がない)試験の解答集を見て、自分の解答と照らし合わせてみると、
おっ、なんだかいけそう・・・
また、どこかで手に入れた「資格の大原」の解答集でも見てみると、やはり合格ラインに手が届いておりました。
平成17年1月。無事に合否通知書が届いたのでした。
まとめ⇒行政書士になるには手続きが必要で、お金も結構かかる
いかがでしたでしょうか?
行政書士になるには、
- 手続きが必要で
- 結構、お金がかかります。
試験合格後、すぐに行政書士になるのであれば、勉強と合わせてお金のことも考えておく必要がありますね。