行政書士の収入・客単価アップ術|付随する業務で稼ぐ方法を4つご紹介
「行政書士だから」と言って、行政書士業務だけですべての売上をつくる必要はありません。
行政書士業務に付随する業務で売上をつくる方法もあります。
そこで、この記事では
- 行政書士業務に付随する業務で売上をつくる4つの方法
について、行政書士を10年以上続けているわたしが、自身の経験をもとにご紹介します。
あまり手間がかからず収入アップできるのが特徴だよ
行政書士業務に付随する4つの業務
わたしがご紹介するのは下記の4つです。
- 税理士紹介業務
- 会社設立印鑑作成代行業務
- 法定看板作成代行業務
- 不動産に関する悩み・相談紹介業務
ひとつずつ見ていきます。
(1)税理士紹介業務
- 税理士紹介業務をサービスとする会社に、税理士の紹介を希望される方を紹介し
- その方が会社から紹介された税理士と契約したら
- 契約額の一定額が紹介料として支払われる仕組み です。
現在では、ネットで検索すると税理士の紹介を行っている会社はいろいろ出てきます。
なので、お客さま自身でも自分で探して直接やり取りして税理士の紹介を受けることができますが、この業務では、その会社とお客さまの間に立ってやり取りしてあげるのが主な仕事となります。
お客さまにしたら、目の前の専門家(行政書士)が橋渡しをしてくれるので、ひとつの安心感につながるのではないでしょうか。
どういう場合に発生するの?⇒会社設立依頼を受ける際
主に、お客さまから会社の設立依頼を受ける際に併せて発生することがあります。
ひとつのやり方として、会社の設立業務に関するホームページ内に「必要なら税理士さんも紹介しますよ」というようなページを作っておきます。
それを事前に見られたお客さまから希望される場合もありますし、依頼を受ける際にこちらから一声声がけして成約に至る場合もあります。
わたしが提携している税理士紹介業者
わたしが提携している税理士紹介業者は下記です。
もし「わたしも税理士紹介業務をやってみたい」と思われる方は、電話やメールで問い合わせしてみられたらよいでしょう。
上記業者と契約を結んでやりますが、始める際にかかる費用は特にありません。
いくらもらえるの?⇒だいたい10万円前後/人
だいたい10万円前後/人です。
(わたしと上記業者の契約内容の)詳細は控えますが、成約(紹介した人が税理士と契約)すれば、だいたい一人当たり10万前後の紹介料をいただくことが多いです。
金額は、紹介した人と税理士が年間いくらで初年度の顧問契約を結んだかによって異なってきます。
紹介するだけ⇒手間がかからない
はじめにお客さまを紹介すれば、その後の税理士との面談セッティングなど、その他すべての作業を上記業者がおこなってくれますので、わたしとしては、その後なんの手間もかかりません。
成約したら請求書つくってメールで送るぐらいです。
(2)会社設立印鑑作成代行業務
会社の設立依頼をしていただいたお客さまに「設立手続きに必要な会社の印鑑セット(代表者印、銀行印、角印など)もうちで作成できますよ」と提案するものです。
会社の設立依頼にかかる報酬にプラスアルファでお客さま一人当たりの単価を上げることができます。
こちらも、会社の設立業務に関するホームページ内などに、会社の印鑑に関する説明ページや販売ページを事前につくっておき、事前にお客さまに見ておいてもらったらいいでしょう。
どのような仕組み?
印鑑作成業者と提携することによって特別価格にてその会社の印鑑を購入することができるようになります。
提携は無料です。
そして、お客さまに代わり、その業者に印鑑を注文します。
その業者の通常価格よりも安く購入でき、ある程度の金額でお客さまへ販売することによって、その差額を手数料収入として得ることができます。
- お客さま
⇒会社の印鑑に関する知識不要、作成手続きを丸投げできるのでラク - 行政書士
⇒会社の設立報酬+印鑑売上で客単価アップ
わたしが提携している印鑑作成業者は下記です▼
いくらぐらいのプラスアルファの収入になるの?
5,000円前後/件ぐらいです(わたしの場合)。
業者に注文する金額は業者によって固定されますが、それをお客さまにいくらで販売するかは自分で決められます。
なので、これは人によって異なります。
便利・スピーディーな書類作成&お客さまも手間なし
会社設立書類の中には、早速、会社の代表者印での押印が必要になる書類もあります。
行政書士がお客さまに代わり会社の印鑑をつくっておけば、印鑑が行政書士のもとに届きますので、その書類に迅速に印鑑を押すことができますし、お客さまにとっても自分で印鑑を準備する必要が無いのでラクちんです。
最終的に、会社の設立書類すべてを作成し終えた段階でお客さまに印鑑をお渡しし完了です。
(3)法定看板作成代行業務
行政書士の主要業務の中に「建設業許可」関係の仕事があります。
その建設業許可や関係する許認可の中には「標識の掲示」義務が法令によって定められているものがいくつかあります。
その標識(一定の事項を記載した看板)をお客さまに代わり作成する業務になります(上記でご紹介した「会社設立印鑑作成代行業務」と同様の仕組みになります)。
看板作成業者
ネットで検索すればいくつかの業者が出てきますが、下記の業者はどうでしょうか。
上記でご紹介した印鑑作成業者「しるし堂」が運営するお店です。
わたしの取扱業務の関係上、わたしはこちらのお店を利用したことはありませんが、しるし堂は何度か利用しているので安心感があります。
しるし堂を利用していたからか、こちらのお店(法定看板堂)から「ビジネスパートナーになりませんか?法定看板を特別価格でご提供します」というようなDMが以前届いておりました▲
建設業許可関係業務を多く扱っている行政書士と相性がいい
法定看板(標識)の掲示は、下記のような業務において法令で定められています。
- 建設業許可
- 建設業関連業務(宅地建物取引業、電気工事業、解体工事業など)
看板のほかには、産業廃棄物収集運搬車である旨の表示義務なども法令によって定められています。
それに対応したマグネットシートなども商品として販売されておりますので、代わりに作成してあげるようなケースもあるかもしれませんね。
建設業許可関係業務を多く扱っている行政書士と相性がよさそうです。
(4)不動産に関する悩み・相談紹介業務
不動産に関する悩み・相談などを持っている方がいたら、その方を不動産業者へ紹介します。
そこで不動産の取引が成立したら、不動産業者が得る仲介手数料の一定額を紹介料としていただく仕組みです。
税理士紹介業務と同じく、下記がポイントです。
- 紹介するだけなので手間がかからない
- それでいて、結構な額の紹介料がもらえる
相性のよさそうな行政書士
- 相続など、高齢者に関する業務を扱っている行政書士
- 司法書士・土地家屋調査士などと兼業している行政書士
- 人づきあいがよい・顔が広い行政書士
この業務を知ったキッカケ(わたしの体験談)
この業務を知ったキッカケは、10年以上前に不動産に関する会社の設立依頼をいただいたお客さまから、現在わたしが所有しているアパートに関するお手紙をいただいたのをキッカケに、久しぶりにお会いした際に渡されたチラシからでした▼
不動産業者でこのような取り組みをされている業者はほかにもいるかもしれませんので、このような紹介業務を行ってみたい方は、近くの不動産業者に聞いてみるのもひとつです。
番外編(介護・福祉事業所紹介業務)
令和6年10月頃、わたしのもとにこんなDMが届きました▼
「カイポケ」という業務効率化支援ソフトを介護・障害福祉事業者向けに提供している会社から届いたものです。
お互いに業務提携し、上記業者を支援していきましょうという内容です。
その中で、行政書士が紹介した事業者がカイポケを契約したら、行政書士に謝礼金が支払われるという仕組みです。
(参照)カイポケ
現在のわたしではあまりかかわりが少なそうですが、下記のような行政書士・ケースとは相性がよさそうです。
- 介護業界にお客さまが多くいる行政書士
- 介護に関する会社設立依頼をいただいたお客さまへの業務効率化策の提案(必要であれば上記でご紹介した税理士紹介業務なども組み合わせて)
まとめ
いかがでしたか。
上記でご紹介したように、行政書士の仕事をしていると、行政書士業務ではない、付随する業務というものも発生します。
上記でご紹介したのはあくまで一例ですので、皆さんも広い目で見て
- 「他に関連する業務はないか」
- 「他にお客さまの役に立つことはないか」
という観点から、いろいろ探してみられたらよろしいかと思います。
(おまけ)差別化・集客・お客さま満足の向上につながる
ひとつの業務について、お客さまをさまざまな面でサポートできれば差別化となり、それが集客にも役立ちます。
とある行政書士は▼
- 会社の設立手続き、できます。
一方、もう一人の行政書士は▼
- 会社の設立手続き、できます。
- 設立手続きに必要な印鑑も販売しています。作成上のポイントもご説明します。
- 会社の設立後に必要となる税理士も無料でご紹介できます。合わなければ納得いくまでご紹介します。
- 創業計画書の作成など、融資のサポートもできます。
どうですか?
なんとなく、下の行政書士に仕事を頼みたくなりますよね。
より専門性もアップし、お客さま満足の向上にもつながります。