【働き方を考える】行政書士の仕事が軌道に乗ったその先は?
行政書士の仕事が軌道に乗ってくると、やることが増え、それなりに忙しくなります。
仕事の量が増え、自分がやれることにもそのうち限界を感じる時がきます。
では、そこから先、次のステップに進むためにはどうしたらいいのでしょうか?
そこでこの記事では
- 行政書士業務が軌道に乗ったあとの3つの働き方
- 自分一人で売上を伸ばしていくための方法
などを、10年以上行政書士などをしているわたしが自身の体験談も交えてご紹介します。
軌道に乗ってくるとだんだん忙しくなる
行政書士で独立開業して、それが軌道に乗ってくると、それなりに忙しくなってきます。
「お客さまも増えて売上も増えて」というのは、それはそれで大変良いのですが、ただ、業務をこなしていくのが、それとともにだんだん大変になってきます。
自分一人でやっていると
- 自分一人で集客して(ホームページ作成・更新など)
- 自分一人で電話・メール対応して
- 自分一人でお客さまと打ち合わせして
- 自分一人で書類作成して
- 自分一人で役所回りして
- 自分一人で分からないことを調べて
などと、結構やることいっぱいです。
だんだんと、働き方について考えていく必要が出てきます。
俺って、どういう働き方がしたいんだろう?
軌道に乗ったあとの3つの働き方
行政書士で独立開業して軌道に乗ったあと、「さてっ、この先どうしようか?」と考えたとき、下記のような選択肢があります。
- そのまま一人で行政書士の仕事をし続ける
- 人を雇う
- 行政書士の仕事のほかに、あまり手間のかからない仕事を取り入れ、そのまま一人で続ける
ひとつずつ見ていきます。
(1)そのまま一人で行政書士の仕事をし続ける
この働き方の場合、下記のような特徴があります。
- 「行政書士の仕事がとても自分に合っている!」などという人にはよい
- 行政書士の仕事の幅を広げたり、他士業の勉強・資格取得を目指すもよし
- 自分一人でこなせる業務量にだんだんと限界がくる
- 体力はあまり必要ないが、年を取っていくにつれて自分の思考力や判断力がどうなっていくのだろうという不安がある
- ずっと健康でいられるかという不安も
(2)人を雇う
この働き方の場合、下記のような特徴があります。
- 自分一人よりも多くの仕事ができる
- 人と喜びや苦労などを分かち合うことができる
- 教育が必要
- 人に任せれば、自分はあまり動かなくてもよくなる
- 人に気を遣わなければならない
- 仕事が減っても決められた給料を払わなければならない
(3)行政書士の仕事のほかに、あまり手間のかからない仕事を取り入れ、そのまま一人で続ける
この働き方の場合、下記のような特徴があります。
- 「忙しい」を軽減でき、適度に働ける
- 行政書士業務以外の収入があるので精神的なゆとりができる
- 時間・仕事量をコントロールしやすい
- 人に気を使わなくてよい
- 自分があまり動かなくてもお金を生み出すことが可能
行政書士の仕事は労働集約型ビジネス
行政書士の仕事は労働集約型ビジネスです。
労働集約型ビジネスとは、人の労働力に頼ったビジネスモデルです。
人が働いて業務を完了させなければ、お金に結びつかないビジネス
なので、どこかで人がこなせる業務量に限界がきてしまいます。
正直こればっかりではつらいです。
売上もどこかで頭打ちになります。
もう一つのビジネスモデル、資本集約型ビジネスとは?
労働集約型ビジネスとよく比較されて話題に出るのがもう一つのビジネスモデル「資本集約型ビジネス」です。
資本集約型ビジネスとは、機械や設備などが売上を築いていってくれるビジネスモデルです。
その仕組みを構築するところや維持するところなどは人が行うよ
まったく手間がかからないわけではありませんが、少ない労働力で売上をつくるができます。
自分のペースで働いて売上を伸ばしたい!そんな方には?
上記で働き方を3つご紹介しましたが、「自分のペースで働いて売上を伸ばしたい!」とお考えの方は「行政書士の仕事のほかに、あまり手間のかからない仕事を取り入れ、そのまま一人で続ける」を選択するのはいかがでしょうか。
上記で労働集約型ビジネスと資本集約型ビジネスの説明をしましたが、要は、行政書士の仕事のほかに資本集約型ビジネスを取り入れるということです。
- 行政書士の仕事 + 資本集約型ビジネス
どんな仕事があるの?(資本集約型ビジネス)
資本集約型ビジネスの例としては、下記のような仕事があります。
- 大規模製造業
- 電気・ガス産業
- 通信業
- 鉄道業
- 金融業
- 不動産業
- 投資家
- インターネットによる集客
上記の業務の中で一人で行えるものとしては、さすがに1~5は無理ですが、6~8あたりはできなくはありません。
わたしも実際にやっております。
そのあたりに関連することが下記ページに書いてありますのでご覧ください。
わたしの体験談
上記で3つの働き方をご紹介しましたが、現在のわたしは下記の働き方をしております。
- 行政書士の仕事のほかに、あまり手間のかからない仕事を取り入れ、そのまま一人で続ける
開業から現在まで、「どのようなことがあって上記の働き方になったのか?」についてご紹介します。
はじめはひたすら行政書士業務の売上を増やすことに注力
開業からしばらくは、ひたすら行政書士の仕事の売上を増やすことに注力しておりました。
具体的には下記ページに書いてあるように、ひとつの「業務+地域」に絞ったホームページを作成し、集客し、仕事をこなしておりました。
ひとつの業務になれてきたら次の業務、その業務にも慣れてきたらまた更にその次の業務というように、どんどん業務の幅を広げていきました。
それに伴いホームページの数も増えていき、いちばん多い時期で6つのホームページを運用しておりました。
売上も比例して伸びていきました。
ある年売上が激減し、大家業を始める
ところが、開業7年目に、売上が前年より110万円も下がってしまいました。
それをきっかけに、大家業を始めることにしました。
そのあたりのことは下記ページに詳しく載っておりますのでご覧ください。
大家業は不労所得ではないが、手間をあまりかけずに運営できる
大家業というと、不労所得をイメージする人もいるかと思います。
不労所得とは、何もしなくてもお金が入ってくるイメージです。
しかし、決してそんなことはありません。
確かに、それに近いような状態でいられるケースもありますが、大家業にもいろいろなケースがあります。
ただ、そのような中でも、いろいろ工夫・試行錯誤して、それ(不労所得)に近いような状態に持っていける可能性があるビジネスではあります。
そして、ある程度やり方・仕組みができれば、あまり手間をかけずに運営できるようになります。
徐々に行政書士業務を縮小させる
試行錯誤を続けた結果、大家業の仕組みが整ってきて、売上もだんだんと安定してきました。
大家業の売上が安定してきたので、行政書士業務の方であまり機能していない部分を思い切って削ることにしました。
この時になるといろいろな業務に均等に力を注ぐことができなくなっており、行政書士業務の中で中心的に行っているものとそうでないものが出てきておりました。
なので、行うことができなくなっていた業務を思い切ってやめて、その業務に関するホームページも閉鎖していきました。
最終的にはホームページの数もかなり少なくなりました。
行政書士業務を縮小させた理由
よく言えば経営の効率化です。
- ホームページは外注していたので、運用している間はずっと月々の維持費がかかる
- その割には、あまり積極的に業務を行っておらず、年間のその業務の収支を見ると、あまりやる意味がない業務もあった
- そのような業務は、たまにやるとその精神的な負担も大きい
なので、そうした業務はすべてやめました。
また、下記のような理由もあります。
- 「行政書士の仕事が無茶苦茶自分に合っている」とは言い切れない
- 一番は、「自分らしく働きたい」ということ
- 人に気を遣う部分は最小限にし、自由に働きたい
- 年をとったら今と同じように働けないんじゃないかという不安
そのようなこともあり、徐々にあまり手間のかからない仕事へとシフトしていくことになりました。
さらなる資本集約型ビジネスへ⇒また別の働き方への期待
その後、「NISA口座でのアメリカ高配当株ETF投資」やこのブログを始めました。
適度に行政書士の仕事をしながら、これらの資本集約型ビジネスが成長していったらいいなと思っております。
そしてその先に、年をとったらまた別の働き方ができるのではないかという期待もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
行政書士になったあとにも、またいろいろな働き方がありそうですね。
自分がどのように働きたいかは人それぞれですが、行政書士業務の性質を理解して末永く続けていけるといいですね。
- 行政書士の仕事がだんだん忙しくなってきた
- 売上をもっと伸ばしたい
などという方は、行政書士の仕事のほかに、資本集約型ビジネスを取り入れてみるのもいいかもしれません。