おすすめのアメリカ高配当株ETF3選を買い方とあわせて紹介
「不労所得である配当金を得るにはアメリカの高配当株ETFに投資するのがいいって聞いたけど、具体的にどのETFを買ったらいいの?」
そこでこの記事では
- おすすめのアメリカ高配当株ETF3選
- それぞれのETFの内容・比較・メリット・デメリット
- わたしが実際にやっている買い方・流れ
などを、15年以上投資を続けているわたしがご紹介します。
おすすめのアメリカ高配当株ETF3選
わたしがおすすめするアメリカ高配当株ETFは下記の3つです。
- VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
- HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF)
- SPYD(SPDRポートフォリオS&P500 高配当株式ETF)
「わたしがおすすめする~」と言っておりますが、実はこれは下記本で紹介されている商品です。▼
上記の本を読み「これがいいんじゃないかな~」と思い、上記のETFを買うことにしました。
商品(ETF)の内容
商品の内容については上記の本でくわしく解説されておりますが、それぞれ簡単に特徴をご紹介します。
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
資産運用会社はアメリカの三大資産運用会社であるバンガード社
- 金融 21.50%
- 資本財 12.30%
- 生活必需品 12.20%
- ヘルスケア 11.70%
- エネルギー 9.90%
- 一般消費財 9.10%
- 情報技術 9.00%
- 公益事業 7.10%
- 通信サービス 4.80%
- 素材 2.40%
※2024年2月上旬頃時点
- JPMorgan Chase & Co. 3.48%
- Broadcom Inc. 3.41%
- Exxon Mobil Corp. 2.87%
- Johnson & Johnson 2.68%
- Home Depot Inc. 2.46%
- Procter & Gamble Co. 2.44%
- Merck & Co. Inc. 1.96%
- AbbVie Inc. 1.94%
- Chevron Corp. 1.77%
- PepsiCo Inc. 1.66%
上位10銘柄合計比率 24.67%
※2024年2月上旬頃時点
※詳しくはバンガード社のホームページをご覧ください。
HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF)
資産運用会社はアメリカの三大資産運用会社であるブラックロック社
- ヘルスケア 23.03%
- エネルギー 20.88%
- 生活必需品 17.81%
- 情報技術 9.79%
- 公益事業 9.06%
- 金融 7.69%
- 通信サービス 6.62%
- 素材 2.11%
- 資本財 2.02%
- 一般消費財 0.72%
- キャッシュ、デリバティブ等 0.27%
※2024年2月上旬頃時点
- EXXON MOBIL CORP 8.08%
- VERIZON COMMUNICATIONS INC 6.32%
- ABBVIE INC 6.22%
- JOHNSON & JOHNSON 5.92%
- CHEVRON CORP 5.91%
- MERCK & CO INC 4.57%
- PHILIP MORRIS INTERNATIONAL INC 4.25%
- COCA-COLA 3.85%
- PEPSICO INC 3.67%
- INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CO 3.63%
上位10銘柄合計比率 52.42%
※2024年2月上旬頃時点
※詳しくはブラックロック社のホームページをご覧ください。
SPYD(SPDRポートフォリオS&P500 高配当株式ETF)
資産運用会社はアメリカの三大資産運用会社であるステート・ストリート社
- 不動産 26.04%
- 金融 20.70%
- 公益事業 16.59%
- 生活必需品 7.66%
- 素材 6.20%
- ヘルスケア 6.16%
- 一般消費財 5.22%
- エネルギー 5.09%
- 通信サービス 2.61%
- 資本財 2.40%
- 情報技術 1.34%
※2024年2月上旬頃時点
- FORD MOTOR CO 1.36%
- AT+T INC 1.32%
- INTL BUSINESS MACHINES CORP 1.32%
- CHEVRON CORP 1.30%
- DIGITAL REALTY TRUST INC 1.30%
- CITIGROUP INC 1.29%
- HASBRO INC 1.29%
- EVERSOURCE ENERGY 1.29%
- ALTRIA GROUP INC 1.28%
- ENTERGY CORP 1.28%
上位10銘柄合計比率 13.03%
※2024年2月上旬頃時点
※詳しくはステート・ストリート社のホームページをご覧ください。
上記ETFの比較
VYM | HDV | SPYD | |
設定日 | 2006年11月10日 | 2011年3月29日 | 2015年10月21日 |
組入銘柄数 | 449 | 75 | 80 |
経費率 | 0.06% | 0.08% | 0.07% |
配当利回り | 3.10% | 3.75% | 4.82% |
上記ETFのメリット・デメリット
上記でご紹介した本の著者は、各ETFのメリット・デメリットを下記のように分析しております。
SPYDとVYMは、それぞれのメリット・デメリットが逆になっておりますね。
じゃあどうするか?(わたしがとった方法)
- VYM、HDV、SPYD、3つとも買う
- だいたい同じ金額の割合で
わたしは上記のような作戦を取りました。
それには下記のような2つの狙いがあります。
- より分散させる⇒リスクを下げる
- それぞれのETFがほかのETFのデメリットを補うこと(特にVYMとSPYD)
【1】より分散させる⇒リスクを下げる
投資の基本は「分散」ですので、より多くの銘柄数に分散させる目的で、わたしは上記3つのETFすべてを買っていくことにしました。
- VYMだけを買った場合 → 449の投資先へ分散
- HDVだけを買った場合 → 75の投資先へ分散
- SPYDだけを買った場合 → 80の投資先へ分散
になりますが、上記3つのETFすべてを買えば▼
- 449+75+80=604の投資先へ分散されることになります。
※ただし、各ETFで重複している投資先(銘柄)がありますので、実際はもうすこし少ないです。
組み入れ銘柄数が50以上であれば「まず分散は図られているな」と考えられるので、上記各ETF単体のみで見た場合でも十分に分散されているとみてよいと思います。
そのうえで、わたしはより分散させた方がリスクも下がるだろうと考え、上記のようにしました。
【2】それぞれのETFがほかのETFのデメリットを補うこと(特にVYMとSPYD)
上記の「ETFのメリット・デメリット」の表を見ると、特にVYMとSPYDのメリット・デメリットが正反対になっております。
なので、両方を持つことにより、リスクを抑えながら、その中間の成績あたりを目指すことにしました。
その結果めざすところ⇒配当利回り4%
上記のようにETFを買っていき、わたしが目指しているのは配当利回り4%です。
目指したからと言って、そのように自分でコントロールできるものではありませんが、そんな現実離れした数字でもないと思っております。
先ほどご紹介した各ETFの比較表での配当利回りもそれに近い数字になっているかと思います。
- 【VYM】3.10%
- 【HDV】3.75%
- 【SPYD】4.82%
※2024年2月上旬頃時点
平均すると若干4%を下回っている感じはしますが、これはその時々での景気などで変わってくると思います。
あとはもちろん、長期で見た場合の各ETFの値上がりによる将来的な売却益にも期待しております。
3つのETF(VYM、HDV、SPYD)実際の買い方・流れ
- 月5万円を投資する場合
- 「SBI証券+住信SBIネット銀行」を利用して投資する場合
流れ的には下記のようになります。
この記事を書いている2024年2月時点だと、購入金額5万円で、その金額をだいたい均等に振り分けると、買える口数はおそらく下記のようになるかと思います。
- VYM 1口
- HDV 1口
- SPYD 3口
月5万円を投資する場合は各ETFを上記口数で買っていきます。
時間を分散(購入時期を分散)させるために
- 毎月1日に「VYM1口、HDV1口、SPYD3口買う」
でもいいですし、SPYDの3口をもっと分散させるために
- 毎月1日に「VYM1口、HDV1口、SPYD1口買う」
- 毎月11日に「SPYD1口買う」
- 毎月21日に「SPYD1口買う」
などというように、SPYDを買う時期だけをさらに分散させてもいいかもしれません。
これはひとつの例ですが、何はともあれ、「分散」ということを意識して、それぞれやりやすいやり方でやってみるのがいいと思います。
SBI証券の「米ドル定期自動入金サービス」「米国株式・ETF定期買付サービス」
SBI証券には下記のサービスがあります。
- 米ドル定期自動入金サービス
住信SBIネット銀行などからドルを自動的にSBI証券に入金するサービス - 米国株式・ETF定期買付サービス
アメリカの株式やアメリカのETFを定期的に自動買付するサービス
しかし、わたしはどちらも使っていません。
それには下記のような理由があります。
- ドルでしか設定できない。毎月いくら投資するかは円ベースで決めているため、それに合わない
- 毎回一定の作業をすることによって「投資をしているんだ」という実感を得るため
- 基本的には毎回同じ口数(金額)買っていくが、口数(金額)に関してまれに調整が必要になる場合があるため
- 一回一回買う作業をしてもそんなに手間がかからないため
このような理由で、わたしは上記のサービスは使っておりませんが、もしも上記のサービスが「自分に合うな~」と思ったら積極的に利用されてみてもいいかもしれません。
その分、手間が削減できます。