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しくじり行政書士!わたしみたいになるな|費用をもらいそこねた事件

yokokura
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10年以上行政書士をしているわたしが、開業4年目に経験した、お金をもらいそこなった事件についてご紹介します。

自分で決めたルールを守らなかったことが原因・・・

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お客さまも徐々に増え、実務にも慣れてきた開業4年目のある日のこと

じつはわたしは開業4年目のときに一度だけ依頼に関する費用(報酬、公的費用、送料)をもらいそこねたことがあります。

そのときの依頼の概要
  • 愛知県のお客さま(個人事業主)
  • 依頼:ナンバープレートの再交付手続き
  • 報酬額 7,560円
  • 公的費用 760円
  • 送料 360円

いつもとは違うやり方をしてしまい、なかなか費用が振り込まれないことに

手続きはなんの問題もなく終わりました。

お客さまが個人事業主の方でしたので、通常であれば、わたしから完成品(ナンバープレート)を発送する前に、費用のお振込みをしてもらうところでした。

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しかし、お客さまが急いでいるとのことでしたので、わたしとしては「まぁいいか」と深く考えず、いつものルールに反し、費用の振り込み前に完成品を発送してしまったのでした。

すると、しばらく待っても費用のお振込みがないではありませんか!

その後の流れ(3回催促しても支払われず)

完成品の引き渡しから3ヶ月後

電話(お客さまとお話しできた)とFAXにて催促 → 支払いなし

完成品の引き渡しから3ヶ月も放置してしまったことも失敗でした。

さらに1ヶ月後

再度、電話(お客さまとお話しできた)とFAXにて催促 → 支払いなし

さらに10日後

内容証明郵便送付、翌日、お客さまが受け取ったことを確認 → 支払いなし

上記をおこなっても、結局、費用のお支払いはありませんでした。

まぁ金額も大きくないですし、勉強代と思ってあきらめてもよかったのですが、これもよい機会ですし、社会勉強も兼ねて少額訴訟を起こしてみることにしました。

少額訴訟を起こしてみた

少額訴訟の請求内容
  • 依頼に関する費用 8,680円(報酬額、公的費用、送料)+遅延損害金
  • 内容証明郵便にかかった費用 1,252円
  • 訴訟費用 6,000円(申立手数料、郵便料金など)

事前に下記の書類などを作成したり取りまとめたりする必要があり、まぁそれは面倒なものでした。

  • 訴状
  • 陳述書
  • 証拠説明書

審理の日を迎えて裁判所に行きましたが相手の方は来ておらず、すぐに審理は終わりました。

勝訴したが結局回収できず

後日、判決書が送られてきて、わたしの訴えは認められました。

でもこれでジエンドです。

相手方の預金のある金融機関なども知りませんし(強制執行できない)、もともとこれ以上やるつもりはありませんでした。

訴訟の手続きの途中で相手方が支払ってくれないかな~というねらいもありました。

結局、多大な手間と、もともともらいそこねた金額の倍ぐらいの損失を被る結果となってしまいました。

まぁでもよい経験になりました。

裁判所の方はこんな少額の事件に付き合わされて大変だったと思いますが。

後日、相手方の弟と名乗る方から電話がかかってきた

訴訟が終わったあと、どれぐらい経ってからかはもう忘れましたが、相手方の弟と名乗る方から電話がかかってきました。

本当に弟さんかどうかは分かりませんが。

なんの話をしたかはもう忘れてしまいましたが、すこしお話してみると、「兄(相手方)は今入院している・・・」とかなんとか言っていたかと思います。

やはり支払いはなく・・・

でも、もう別にどうでもよかったので大した話もせずにすぐに電話を切ったように思います。

もしかしたらお金を支払ってくれるかもと少し期待しましたが、やはり振り込みはありませんでした。

まとめ⇒自分で決めたルールをしっかり守ることが大切

いかがでしたでしょうか?

報酬などの費用をもらいそこねないようにするためには下記の2点が大切です。

  • 自分で決めたルールをしっかり守る
  • お客さまの事情に流されない

これから行政書士として開業される方は、わたしの実体験を反面教師として、事前に決めた「報酬額などを受け取るタイミング」のルールをしっかり守るようにしましょう。

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あぼかど
あぼかど
行政書士など
「会社員しててもちっとも自分の思うように働けない!いろいろ理不尽なことも多いし!!」そこで発想を転換。

会社員人生に見切りをつけ、2003年に「行政書士になること」を決意。約1年間の勉強(独学)の末、翌年の試験に一発合格。2010年代はじめあたりに行政書士で独立開業。

現在は主に行政書士業のほか、大家業や投資からの配当金などにて生計を立てている。
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