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行政書士の仕事
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行政書士の仕事の覚え方|業務のやり方について調べる方法を4つご紹介

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行政書士の世界は未経験で開業する人が多くを占めています。

当然、そのような人は行政書士業務に関して、どのように処理していったらいいのか分かりません。

わたしもそうでした。

はてっ…依頼を受けたはいいけども、これどうやって処理したらいいんだ?

そこでこの記事では

  • 業務のやり方について調べる方法

を、行政書士を10年以上続けているわたしが自身の経験をもとにご紹介します。

※主に許認可系の業務を行う場合に関してご紹介します。

許認可系の業務とは、役所に「許可」「認可」「免許」など、何らかの利益を付与する処分を求める手続き業務のことをいいます。

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業務のやり方を調べるための4つの方法

業務のやり方を調べるための方法は下記の4つです。

  1. 【基本】ネットで調べる
  2. 本を読む
  3. 手続きする役所の窓口で聞く
  4. 同期や先輩行政書士に聞く

ひとつずつ見ていきます。

1.【基本】ネットで調べる

基本は「ネットで調べる」です。

初めてやる業務や不慣れな業務に関しては、まずはネットで検索してみましょう。

ほとんどの場合、これで手続きに関して多くのことを知ることができます。

具体的な検索の仕方は次の通りです。

「○○(都道府県名)+○○(手続き名)」で検索する

手続きに関して、基本的なやり方は日本全国で大きな違いはありませんが、細かい部分で地域ごとに若干の違いがあります。

なので、「手続きを行う地域+手続き名」で検索し、実際に手続きを行う地域の情報を確認します。

たとえば、富山県での建設業許可のやり方を調べたければ「富山+建設業許可」などのワードで検索します。

見るべき3つのページ

見るべきページは下記の3つです。

  1. 手続き窓口となる役所のページ
  2. その他の公的機関のページ
  3. 法令のページ(法、施行令、施行規則)

ひとつずつご紹介します。

一つ目 「手続き窓口となる役所のページ」

さきほど例に挙げた「富山+建設業許可」で検索した場合、富山県が運営する建設業許可に関するページが検索結果の上位に出てきますので、そのページを見ます。

ページ内や各種ダウンロードできる資料などを片っ端から見ます。

基本、これらをじっくり読むことがすべてですね。

手続きを行うために必要なことは、ほぼすべてこれらに載っております。

二つ目 「その他の公的機関のページ」

手続き先となる役所のページ以外に、その他の公的機関のページも検索結果に出てくる場合があります。

それらのページも見てみてもいいでしょう。

公益社団法人や公益財団法人などや、その他いかにも公的な名前っぽい運営主体のホームページが、これに該当する可能性があります。

三つ目 「法令のページ(法、施行令、施行規則)」

たとえば建設業許可の場合、下記の法令を見ます。

  • 建設業法
  • 建設業法施行令
  • 建設業法施行規則

ただし、これらをじっくりすべて読もうとすると(ものにもよりますが)かなり大変です。

なので、基本は手続き窓口のページおよびその関連資料を中心に見て、法令は必要に応じて参照するという程度でもいいかと思います。

もちろん、余力がある人はどんどん読んでみてもいいでしょう。

さまざまな手続きは法律が基となっております。

そして、それは法律だけではなく、上記のように「~法施行令」「~法施行規則」の3点セットで、その詳細が定められているものが多いイメージです。

法令のページは「手続き名+法(施行令、施行規則)」などのワードで検索すると出てきます。

「e-Gov 法令検索」というページです。

ここまでご紹介したページを見れば、手続きのやり方についてはだいたい理解できると思います。

あとは、必要に応じて民間(行政書士などの士業や関連業者)の運営するページを見てみてもいいでしょう。

ただし、民間のページは間違った情報が載っている可能性もありますので、注意しながら参考程度に見るようにしましょう。

全国的にやり方に関する情報が共通している手続き例

全国的にやり方に関する情報が共通している業務を少しご紹介します。

  • 会社などの設立や変更手続き
  • 自動車登録手続き(登録自動車、小型二輪、軽二輪)

手続きのやり方について見るべきページはこちら▼です。

自動車登録手続きに関して言うと、手続きに必要なことは、上記ページ内でダウンロードできる「自動車登録業務等実施要領」という資料に、すべて簡潔にまとめられております。

なので、慣れてくれば、基本的にはこの資料を参照するだけでOKの状態になります。

わたしもちょっと確認したいときに、この資料を見ることが多いよ

ただし、この資料は文字だけで書かれているので、慣れていない人にとってはわかりにくいかもしれません。

なので、そのような方は、初めのうちはホームページ内の情報と合わせて見るのがいいでしょう。

「自動車登録業務等実施要領」は上記ページ内の下記の場所にあります。

  • トップページ > 登録概要(関連情報)

2.本を読む

ネットで調べてもなお疑問点が残る場合は、本屋さんへ行って本を購入して読んでみるのがいいでしょう。

公的機関のページや資料には載っていない、その著者が経験した、より実務に即した情報を知ることができる場合があります。

ただ、やはり手続きは役所に行うものですので、あくまでメインは役所のページ・資料から得られる情報を中心にし、本は補助的に使用するのがいいでしょう。

手続きに関する本は、本屋さんのほか、インターネット、行政書士になると毎月送られてくる「月刊 日本行政」という冊子、業者からのDMなどにて探すことができます。

関連情報も学ぶとより専門性を高めたお客さま対応ができる

手続きのやり方について具体的に説明する本だけでなく、その業務に関連するその他の情報なども本で勉強しておくと知識に厚みが出ます。

たとえば、会社設立業務に関して言うと、「会社の設立手続きだけではなく、税務・労務に関する勉強もしておく」という具合にです。

業際問題(▼)もありますので、そのあたりは考慮して対応する必要はありますが、より専門性を高めたお客さま対応につながります。

税務・労務に関しては、個別具体的な相談対応を行うと法に触れてしまう可能性がありますので、あくまで基礎知識の提供にとどめておく必要があります。

行政書士の仕事とは?仕事内容を注意点と合わせてわかりやすくご紹介
行政書士の仕事とは?仕事内容を注意点と合わせてわかりやすくご紹介

税務・労務についてお客さまが個別具体的な相談対応を希望された場合は、税理士・社会保険労務士を紹介するようにしましょう。

3.手続きする役所の窓口で聞く

手続きの本番を行う前に、事前に手続きに関して役所の窓口に聞きに行くのもひとつです。

役所の方の話のほか、手続きに関する資料を入手することができる場合もあります。

ちなみに、役所には法律により、「申請者等が求めたときは手続きに関して必要な情報を提供する」という努力義務が課せられております。

行政庁は、申請をしようとする者又は申請者の求めに応じ、申請書の記載及び添付書類に関する事項その他の申請に必要な情報の提供に努めなければならない。

行政手続法 第9条(情報の提供) 第2項

努力義務とは、わかりやすく言うと「できるだけやってね」ということです。強制力はありません。違反しても罰則などもありません。

上記に強制力はないにしても、せっかくわざわざ法律で定められているのですから、役所にはそれなりの対応をすることが求められます。

もしも「めんどくさいから教えられない」みたいな態度をとられたら、上記の根拠をチラっと言ってみてもいいかもしれませんね。

4.同期や先輩行政書士に聞く

上記をすべてやって、それでもなお不明点が残る場合は、その業務をやっている仲間の行政書士に聞いてみるのもいいでしょう。

役所の資料には載っていない、より実務に即した生の声を聴くことができます。

また、同じ地域の行政書士ですので、本などより、確実に同じ地域の情報を知ることができます。

ただし、「一から全て教えてくれ」というのではマズイと思います。

相手も暇ではないですし、なので、事前にある程度、自分で勉強しておくことがもちろん前提です。

教えてもらう際には「手土産を持参する」「ファミレスなどで教えてもらう場合はおごる」などの気遣いを、個人的にはした方がいいのではないかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「新人行政書士が業務のやり方を調べる方法」というテーマで、下記の4つの方法をご紹介してきました。

業務のやり方について調べる方法
  1. 【基本】ネットで調べる
  2. 本を読む
  3. 手続きする役所の窓口で聞く
  4. 同期や先輩行政書士に聞く

基本は「ネットで調べる」です。

ネットでほとんどのことは調べられます。

ネットで見るべきページ
  1. 手続き窓口となる役所のページ
  2. その他の公的機関のページ
  3. 法令のページ(法、施行令、施行規則)

新人の頃はだれでも怖いです。

わからないことだらけですから。

でも、一歩ずつ進んでいかなければ成長もありません。

基本的にはほとんどネットで調べられますから、勇気を出して依頼を受けて、冷や汗垂らしながら、ひとつずつ業務をこなしていきましょう。

ユーキャンの通信講座
ABOUT ME
あぼかど
あぼかど
行政書士など
「会社員しててもちっとも自分の思うように働けない!いろいろ理不尽なことも多いし!!」そこで発想を転換。

会社員人生に見切りをつけ、2003年に「行政書士になること」を決意。約1年間の勉強(独学)の末、翌年の試験に一発合格。2010年代はじめあたりに行政書士で独立開業。

現在は主に行政書士業のほか、大家業や投資からの配当金などにて生計を立てている。
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